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虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

狭心症、心筋梗塞虚血性心疾患とは動脈が狭くなったりすることで、心臓(筋)への血の巡りが阻害されて、心臓に障害がおこる疾患を言います。
一般的に知られている狭心症や心筋梗塞も虚血性心疾患に含まれます。突然死の最も多い原因と言われており、心不全の原因ともなる疾患です。
動脈硬化が病気の原因であり、発症すれば命に関わる一方、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などに対する治療により予防が可能となります。
この疾患と脳梗塞を予防するために、メタボリックシンドロームの診断基準が提唱され(2005年 日本循環器学会、糖尿病学会など8学会合同で発表)、特定健診・保険指導によって注意喚起、早期治療介入を行っています。

狭心症

心臓は筋肉の塊の臓器ですが、全身に血液を送り出す仕事を休みなく行っており、常に酸素を必要としています。特に運動時には心臓の仕事が増えるため、必要な酸素量が増加します。
労作性狭心症は、心臓に血液を届ける血管が動脈硬化のため細くなることにより、運動時に心筋に届けられる酸素が不足する病気です。
症状としては、運動時の胸痛、息切れ、冷や汗などで、胸痛は胸が締め付けられるような痛みで、肩や顎に痛みが広がることもあります。
じっとしている時にも痛みが出現する場合や、ちょっとした日常生活の動きで痛みが出現する場合には心筋梗塞を起こしかかっている可能性がありますので、すぐに当院へ受診ください。

心筋梗塞(急性冠症候群)

心臓の血管の動脈硬化が起こると、脂の塊が沈着します。
脂の塊が突然破裂することがあり、その場合に急速に血の塊ができて血流が阻害され、心臓の筋肉が壊死してしまう病気が心筋梗塞です。
壊死に至らなくても、急激な心臓機能の低下や致死性不整脈を誘発して命に関わる可能性があります。
症状は狭心症と同様の胸痛、息切れ、冷や汗などですが、運動と無関係に起こり持続したり、突然ごくごくかるい運動で胸痛が出現するようになります。
そのような場合には、すぐに救急車を呼ぶようにしてください。心臓の血流を改善させる治療を緊急で行う必要があります。当院に来院された場合には、すぐに心電図を撮像し、診断した場合には速やかにしかるべき医療機関へ搬送させていただきます。

心筋血流を改善させる治療が無事終了した後も、壊死した心臓の筋肉は現在の医療技術では再生させることができないため、機能の低下した心筋と付き合って生活していく必要があります。
薬剤加療や、日常生活での塩分制限を行うとともに、動脈硬化の進行を防止するため、生活習慣病の治療強化を行います。

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